昨日の放送から新章「ヤタガラス編」
突入という事で、ワクワクして観て
たら、なんと佃社長の大学時代からの
大親友に再び巡り合う事になったという
事から物語は新展開になります。
引き合わせたのは、帝国重工の珍しい
「良心」とも呼べる実直で誠実な財前
部長、新しい肩書きは、宇宙航空部
部長から、宇宙航空推進グループ
に変わりましたが、佃社長との親交は、
永遠のように続いていて、、今回もまた
日本の農業の未来を救うためという
新しい夢のため、農業の無人化を実現
させるために、無人農業用機械を手が
ける北海道大学の野木教授を見いだし
ます。
しかし誘うも断れますが、なんとその
野木教授が、佃社長の親友であった事を
知った財前が、佃に野木の説得と、開発
メーカーの担当を依頼した事で、佃社長は、
久しぶりに、親友のもとを尋ねる
事になったというわけです。
ところが、親友との再会を喜ぶ
野木教授も、帝国重工に協力する事には
完全拒否の姿勢を崩しません。
それは、以前に民間企業のキーシンと
いう会社に、技術を盗まれてしまう
という裏切りに合ってしまったから
なのですが、佃社長は、農業でがんばる
トノさんに、会って元気づけられた事で
親友と仕事をしたいという情熱を
取りもどし親友をもう一度説得する
事にします。野木は、帝国重工の財前が
本当に誠実な人物である事を、だんだん
と感じ始めていて、さらに佃の自宅で
食べたトノさんちのご飯に感動した
ところに、佃のなつかしい情熱を
説得の中で再び感じ、農業を救いたいと
いう自分の初心も取りもどし、佃社長と
ともに仕事をする事を誓い握手を交わし
ます。
ざっとこんな感じで、親友と再び仕事を
する事になった佃社長を、今回もとても
ほほえましく観ていましたね。
この時さらに利菜も帝国重工での仕事に
生きがいを感じるようになり、佃社長
との関係も良好になり、両親の離婚
へのわだかまりが完全に溶けてなく
なっている事も感じ取れました。
その証拠に、野木が佃の自宅で佃の
別れた妻の事を尋ねても、
そこには「離婚しましたー」と明るく
言えるまでに成長した利菜の姿があった
のです。
なんだか、とても心温まる風景でしたね
、ここまでは。
ところが、その後財前の直属の上司が、
的場次期社長に代わり、というか
的場が勝手にそのポジションに収まり、
財前の計画に勝手に参入してきて、佃
製作所を排除するように財前に命令
したのです。
「佃製作所は切れ!」という財前は、
まさに悪魔でしたね。
それにしても、的場との初対面での
佃社長もかっこ良かったですねー。
いつものように権力者におもねる事
なく、ハートでがっちり結ばれた
財前のために、声を張り上げて、財前
の実績を称え、そして的場に企業の規模
に関わらない、佃のプライドを声高く
語ってくれたのには、いつものように
胸がすっとしましたね。
財前は、苛立ちながら逃げるように、
さっさと退席したけど、もとより佃を切る
つもりだったので、彼はさらに佃とは
完全に縁を切る決心がついたという事
でしょう。
それにしても、親友がせっかく協力して
くれると約束してくれたのに、この
的場の一言で全てがパーじゃないですか。
物語は、反的場という図式で展開して
いきそうですが、また違うところに
対立図ができました。
前回豹変しないでと願った的場社長は、
完全に人が変わり、的場に対する復習の
鬼と化して、また佃社長に対する恩義も
全く感じない冷酷人間になってしまい
ました。
あーなるとまた憎たらしいキャラになり
ましたねー。
佃製作所が、叛意の理由を求めに来た
席で、
「佃製作所さんには、世話になりました。
しかし、それはそれ、弊社にもビジネス
モデルというものがありますので」
などといいながら、佃社長との縁を
一方的に切る態度は、これもまた
冷酷な悪魔そのものの姿でした。
あー憎たらしい、けれどなんか結末が
見えてくるようであわれにも思えます。
そうそう前回に、そんな伊丹社長と別れて
退職して、佃製作所に一人で謝りに来て
くれた天才エンジニア島津祐が、佃製作所
の社員に、一緒に働くように誘われるシーン
がありましたが、前回からそうなればいいな
と、観ている人は思ったはず。もともと
佃製作所には、トランスミッション
メーカーになる夢があったのですから、
裏切り者の伊丹と別れて、農業機械への
参入が遅れても、トランスミッションの
天才エンジニア島津が社員になって
くれれば、むしろおつりが来るどころか
佃製作所の未来は無限に開かれる事になり
ます。
でも社員の言葉に続いて、佃社長からも
入社をを薦められたのにも関わらず、
島津は、「なんだか疲れちゃって」と
まだショックから立ち直れていない様子
で断ります。
でもきっと今回の佃製作所の救世主として
活躍してくれる事になると信じていますよ。
まだ他にも、見所はあって、農協の職員と
トノさんとの軋轢がありました。
佃社長を修理のおっさん呼ばわりしや
がった、憎たらしい農協の役員は、吉井と
いう奴だそうですが、農家の情熱を金で
買い取ろうとするような悪魔です。
そしてここには、もう一つ大きな背景が
隠れています。
今農業は大規模化に傾くように法整備され
かけてますが、それを支えるのがあの
忌まわしいTPP協定などです。
農協もそれに協力する事になっていますが、
農協とは、農家に農薬散布を義務づける
など、我々の健康の事などおかまいなしに、
権力の意向に従順な機関として、農家に
認識されています。
私たちにとって本当に安全で健康的な
農作物というものは、無菌状態の作物
ではなく、有害な薬品や化学肥料を
含まない、むしろ虫の食ってくれている
ような農作物なのです。
そういう無農薬の作物は、今でも個人
農家を中心につくられています。
こういう時代背景を知っての、このトノ
さんといけ好かない農協との対立も
とても注目です。
もちろんトノさんに勝ってもらいたい
ですよね。
またさらに別の対立の構図として、
佃製作所から離れた伊丹社長が、邪悪な
ダイダロスの重田社長と組んで、新しい
農業機械に参入するプロジェクト、
ダーウィンプロジェクトに参加する
わけですが、そのグループの中には
キーシンという野木教授を裏切った
会社が、加わっているではないですか、
このキーシンと、野木教授もまた対立
関係にあるわけだから、やはり
佃社長と組んで仕事をする事で、
その対決が実現しそうですが、的場の
方針では、今のところせっかくの野木
教授と組むはずの佃製作所は、帝国重工
の財前の農業システム参入プロジェクト
から、外れたことになっているので、
今後どのような図式が展開していくのか
なかなか読めない次回に注目です!